快眠のススメ
日本人の睡眠時間は年々減少しています。
寝つきが悪い、朝なかなか起きられない、夜中に何度も起きてしまう・・・。現在の日本ではなんと3人に1人(※1)が睡眠による休養が不足していると感じています。現代は24時間化社会と言われています。夜遅くまで仕事をしている人はたくさんいますし、朝までインターネットに興じる人も少なくありません。
日本人の睡眠時間はNHKの調査(※2)によると40年間で50分も短くなっています。
また、午後10時に寝ている人の割合は、1960年の調査では65%だったのが、2000年の調査では23%になっています。日本は「睡眠不足の国」と言っても過言ではありません。
「眠ること」は人間によって非常に大切なことです。
私たちの身体は、眠っている間に成長ホルモンが分泌されることで、身体の疲労回復、脳の疲労回復、また、免疫力の維持などを行っています。睡眠時間の減少は人の健康に大きな問題を引き起こしています。睡眠不足は体の抵抗力を下げ、生活習慣病やアトピー・花粉症などの発症リスクを増大させると指摘されています。
また、睡眠不足だと仕事の効率があがらなくなるのは、意思決定や記憶、あるいはやる気を司る前頭葉の休息が不十分で働きが低下するからです。さらに美肌を保つためにも成長ホルモンの分泌、つまり深い眠りが必要になります。
眠りのリズムが自然のリズムからずれていることが問題です。
人間は、長い進化の過程で、「夜になると眠くなり、朝になると覚醒する」という体内時計のリズムを獲得しました。それは、地球のリズムが重要な鍵を握っています。昼夜の明るさの変化や気温の変動、昼間の騒々しさと夜の静けさ、そのような自然環境に見られる24時間の地球のリズムのなかで進化してきたことによって人間は生活と睡眠を繰り返す身体のリズムを形成したのです。
ところが、前述のように、今や24時間化社会において地球のリズムとはかけ離れた環境の中で生活しています。睡眠時間を十分にとらなければ・・・と頭ではわかっていても、仕事や娯のために睡眠時間を削ってしまいがち。 問題は、限られた睡眠時間の中では、質の高い睡眠を得られないことです。
睡眠を十分にとることができない生活習慣の中で、少しでも質の高い睡眠をとるためにはどうしたらよいのでしょうか。 私たちはその問題解決の手段として、地球のリズムに合わせた居住環境をつくるということにアプローチしました。
※1 出典:「保険福祉動向調査」平成12年厚生労働省 (当時は厚生省)
※2 出典:「日本人の生活時間2000 NHK国民生活時間調査」 平成12年NHK放送文化研究所編
※ 本ページ掲載の画像は、積水ハウス・ハートフル研究所の提供写真とイメージ画像になります。